フレイル

2014年、

高齢者の虚弱を「フレイル」(Frailty)

と日本老年医学会が提唱した。


虚弱な状態を示す概念で、高齢者が介護が必要になる手前の段階。

●加齢に伴い体の機能が低下する「身体的要因」に加え、


●認知機能の低下やウツなど「精神・心理的要因」、


●独り暮らしや閉じこもりがちになる「社会的要因」
が影響しあっている。

“フレイルに陥った高齢者を早く見つけて適切に支援すれば、要介護に進むのを防げる”
(鈴木隆雄・国立長寿医療研究センター理事長特任補佐)


衰えの兆候が見えた時に栄養を改善する指導や認知機能を改善する運動、社会的な孤立を解消する働きかけをすれば、健康に過ごす時間がのばせるという。


東大が高齢者約5万人を調査したところ、1人で黙々と運動する人は、運動はしないが囲碁や地域ボランティア活動に参加する人と比較した。

その結果、フレイルの危険は、黙々と運動するグループの方が3倍以上高かった。

黙々と運動するよりも、

ボランティア・囲碁教室に通う、など「人と人とのつながり」が運動以上にフレイル予防になる。(飯島教授)

2018年08月01日