すいぞう切除で!
がんなどで膵臓の一部を切除すると、インスリンの分泌量が減って糖尿病を発症しやすくなるが。膵臓の切除場所によって糖尿病になりやすさに差があることを、小川佳宏・九州大学教授が明らかにした。
手術方式は膵臓の場所で異なる。
「膵頭十二指腸切除」はつながった十二指腸や胆管ごとに膵臓の頭部を大きく取り除く。
「膵体尾部切除」は体部や尾部を脾臓と一緒に、取り除く。
いずれの手術も膵臓の半分ちかくになり、インスリンの分泌量が減少し糖尿病になりやすいと考えられていた。
患者を6年間(2014~17年)追跡した結果、
膵体尾部切除を受けた28人のうち60%近くが糖尿病を発症した。一方、
膵頭十二指腸切除を受けた20人では発症率が10%と低かった
産業2021年5/20。