透析患者にコメが有効

2018年、新潟大学は人工透析を受ける慢性腎臓病の患者にとって、コメに含まれるタンパク質が有効な栄養源になることを臨床試験で確認した。

透析患者は身体のタンパク質が失われやすいため、一定量の摂取が推奨されている。

ただ、肉類・乳製品など動物性タンパク質の食品が多く含む「リン」や「カリウム」を摂り過ぎると心臓疾患や動脈硬化の危険が高まるため、過剰摂取に注意が必要。

斎藤亨彦特任教授らはコメ由来のタンパク質は「リン」や「カリウム」の含有量が少ないことに着目。

 

50人の透析患者を対象に臨床試験を実施。

コメ由来のタンパク質を含むゼリーと疑似のゼリーを1日1回、各4週間にわたり摂取した。

本物のぜりーを食べた後の血液検査で吸収するタンパク質の量は増えたものの、「リン」と「カリウム」の濃度は大きく変化しなかった。

サイエンティック・リポーツ(電子版)

2018年01月10日