共感覚の日本人、ドレミの音と虹色が対応

2018年、伊藤浩介・新潟大学助教は、音や音楽を聴いて色を感じることができる「共感覚」を持つ日本人では、ドレミの7音が虹の7色に対応していることを発見した。

 

音と色の相関関係などを通じて、脳の仕組みを調べるキッカケになるとみている。
今後、外国人でも調べる予定。

 

共感覚を持つ日本人の音楽家15人を対象に、「ドレミファソラシ」の「ド」から「シ」までのそれぞれの音から感じる色を選んでもらった。

それぞれの音で平均をとると、「ドレミファソラシ」の順に、

 「赤」

 「オレンジ」 

 「黄」

 「緑」

 「水色」

 「青」

 「紫」

のグラデーションが表れ、虹の色と一致した。

「ド」や「レ」などの音を出した時よりも「ド」「レ」の文字を見せたときの方が色を感じ取るまでの時間が短かった。

「ド」の#(シャープ)と♭(フラット)は基本的に同じ音だが、「ド」の♯に感じ取る色は「ド」に近く、「レ」の♭で感じ取る色は「レ」に近かったことから、色は音そのものではなく、「ド」や「レ」などの文字と強く結びついていた。

ドレミの歌で「レはレモンのレ」や「ソは青い空」と小さい頃から歌うことが影響を与えている可能性もあるものの、「ド」の赤や「シ」の紫など説明できないものもあり、原因は不明という。

2018年01月04日