マダニが媒介 犬から人へ
2017年10/10、徳島県の40代の男性が発症していた。
今年6月に男性の飼い犬が体調を崩し、下痢などが続いたため、動物病院を受診した。6月中旬には男性が発熱や下痢などを発症し、医療機関を受診。6月末になって犬がSFTSと診断された。
男性は1週間ほどで回復した。
男性は飼い犬に噛まれていないないが、体調を崩した犬の看病でウイルスに汚染された唾液などに触れて、感染した可能性があるという。
これまで西日本を中心に303人の患者が報告された。
死亡例はすべて50代以上という。
マダニが介する感染症
SFTSウイルス に感染すると
①6日~2週間の潜伏期を経て、
②発熱、頭痛、筋肉痛、
③消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、
④神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、
⑤リンパ節腫脹、
⑥呼吸器症状(咳、咽頭痛)、
⑦出血症状(紫斑、下血)
等の症状が出現し、致死率は 10%を超える 。
SFTSV は 3分節の 1本鎖 RNA を有するウイルスで、
クリミア・コンゴ出血熱や
リフトバレー熱、
腎症候性出血熱や
ハンタウイルス肺症候群の原因ウイルスと
同様にブニヤウイルス科に属する。