潰瘍性大腸炎にマクロファージが関係する

2017年、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の起きる仕組みを、東京医科歯科大学の木村彰方教授と安健博助教らのグループが解明した。

「MKL1」という遺伝子が活発に働き、免疫細胞であるマクロファージが異常になった。

研究グループは、薬剤で腸に炎症を起こしたマウスのマクロファージを調べた。

すると、MKL1が活発に働いていた。

マクロファージの持つMKL1が通常よりも活発に働くマウスを作成したところ、薬剤を投与しなくても腸の炎症が起きた。

マクロファージには
 ①炎症を起こすタイプと
 ②炎症を抑えるタイプ
がある。

MKL1の働きが活発なマクロファージでは炎症を起こすタイプが増え、抑えるタイプが減少していた。

サイエンティフィック・リポーツ(電子版)に掲載。

 

 

2017年10月27日