ドクトルアウン

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酸化ストレスで妊娠高血圧症候群が改善?

2017年、鈴木教郎・東北大学準教授らのグループ。
体に悪影響を及ぼすことが多く、胎児の発育を妨げる妊娠高血圧症状の一因でとされてきた酸化ストレス。

“悪玉因子と考えられてきた酸化ストレスに良い効果があることが分かった。さらにデータを集めたい”(鈴木准教授)

グループによると、妊娠高血圧症候群は、妊婦の3~5%が発症する。
母体から胎児に栄養素を送る胎盤の血管が減少し、胎児の成長を阻害する。
母体にも臓器障害などが生じる。
妊娠高血圧症候群になった妊婦にも、細胞を傷つける活性酸素が細胞内にたまった「酸化ストレス」の状態が見られ、病気の一因とされてきた。

そこで、妊娠中に高血圧を起こすマウスで、酸化ストレスのレベルを変化させる実験をした。その結果、

 

酸化ストレスのレベル
a 妊娠高血圧マウスは妊娠中に約20%が死んだ
b レベルを下げると、胎盤の血管は減少し、致死率は40%に上昇。
c レベルを上げると胎盤の血管は正常に形成され、致死率は5%以下だった

 

2017年05月18日

エクソソームにも善玉と悪玉があった

(悪玉)→エクソソームががん転移の元凶とする。

落合孝広・国立がんセンターが進める研究。


(善玉)→T細胞から取ったエクソソームはガンを抑える。

三重大学大学院医学系研究科の珠玖(しく)洋教授と瀬尾尚宏特任講師の研究。。


2015年、転移性の高いガン細胞をマウスの皮膚に移植し、そこへT細胞から取ったエクソソームを振りかけたところ、ガンが移植した場所の周辺に広がる「浸潤」がゼロだった。つまり、ガンの転移の兆候が見られなかった。

 


これに反し、T細胞が生んだエクソソームを振りかけなかったマウスは50%が浸潤した。

 


さらに、マウスをしばらく放置し、観察し、「転移」が起きるかどうかを調べたところ、エクソソームを振りかけたマウスでは肺への転移が1カ所確認されただけだった。

 


善玉エクソソームは、ガン細胞本体を直接攻撃せず、ガン細胞の周辺にある「間葉系幹細胞」を破壊していた。

 

 

2017年05月18日

ガンの親玉を叩く

ガン幹細胞(CSC)は、ガン細胞が集まってできる腫瘍の中にあり、ガンの親玉といわれる。

分裂して自分と同じ細胞を作り出すほか、子分となるがん細胞を増やして腫瘍を一から構成する能力がある。


低栄養や低酸素といった周辺環境のストレスや刺激を受け細胞内の代謝を変える「可塑性」も持っている。


CSCが生み出す細胞は2種類。
①は、普通のガン細胞
②は、自分と同じレベルの強力な細胞(クローン)を作り出す。


佐谷秀行・慶応義塾大学病院・臨床研究推進センター長は、悪性度の高いガン細胞の表面にはCD44vと呼ばれる接着分子が発現しており、その仕組みを調べようと思った。

 


【発現】
=遺伝子が持っている遺伝情報が形になっていることを意味する。

CD44vはシスチンというアミノ酸を取り込む力を持ち、自分が取り込んだシスチンをCSCに渡していた。
譲り受けたシスチンを使って強力な抗酸化物質であるグルタチオンを細胞内で合成していた。

 

このグルタチオンがCSCの身を守るための盾となった。
抗ガン剤の多くが、活性酸素に作用しているが、CSCは自ら合成したグルタチオンで活性酸素を排除していた。そうして抗ガン剤の攻撃をすり抜けていた。


CSCの遺伝子発現に関係する「Stat3」は転写因子の1つで、遺伝子のデータを読み取り、タンパク質合成を手助けする。CSCの活動をサポートしていた。


大日本住友製薬はStat3の動きを封じることで、CSCを発生させなくする化合物を創りだすことに成功した。
2017年5月現在、通常の抗がん剤との併用により臨床試験が進んでいる。使うのは、化合物でも抗体医薬でも無く、遺伝子改変ウイルスを使う。

2017年05月15日

血中のカルシウム

血中のカルシウム濃度が高くなりすぎると
心臓の動きが止まり (心停止)

 

血中のカルシウム濃度が低くなりすぎると
呼吸が止まる (呼吸停止)

 

2017年05月14日
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