1日に最大12㍑もの汗をかく。

ヒトには200万~500万の汗腺があり、1日に最大12㍑もの汗をかく。

汗は水分が多く、蒸発して体の熱を奪う(気化熱)。

体温が上昇すると血管が拡張して放熱する。

この能力はサルには無い。

その理由は、ヒトには全身に毛がないため。

 

ノドにあるホルモンを分泌する内分泌腺の1つが甲状腺。

甲状腺機能亢進症にかかると甲状腺ホルモンが異常に分泌され、このホルモンの働きで交感神経が刺激されて汗をかいたり、動悸する。


バセドウ病は20~30歳代の女性に多く、
①汗をかくほか、
②イライラする
③疲れやすい
④手がふるえる
などの症状が出る



40~50代の女性では更年期障害から多汗を訴えることがある。

突然のぼせて(ホットフラッシュ)、どっと汗をかく。


糖尿病やパーキンソン病でも多汗が見られることがある 。


 

【多汗症】

<1>汎発性多汗症 h.universalis

①運動時・高温環境下・肥満で起こる他
②バセドウ病
③糖尿病
④妊娠・閉経
⑤急性熱性伝染病
⑥ショック
「盗汗」もこの一種
⑦薬などの副作用で起こる。
  アスピリン
  ピロカルピン
  合成副腎皮質ホルモンの副作用


<2>局所性多汗症 h.localis

①精神性発汗で体側性

②顔面・腋窩・外陰・手掌足底・鼻尖・乳房間部などに多い(冷汗)

③コーヒー・チョコレートが誘因となることもある


<3>片側性多汗症

①脳溢血
②脊髄空洞症
③脊髄癆
④交感神経障害などで起こる


2017年07月11日